北海道の中村さんから、手作りの大将棋、天竺大将棋、大大将棋、摩訶大大将棋の盤駒の写真をいただきました。よくできているように見えるので、作り方と原価をお聞きしたところ、
詳しい返事が返ってきたので、許可を得て、下に紹介させていただきます。
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1、中将棋盤の原価ですが、材質は厚さ3cmの桧で約¥6,000-です。マルトクショップという木材加工の会社に頼みました(ネット検索より)。また、砥の粉・合成漆1セットで約¥1,500-でした(ワークショップで購入)。駒はねこまどショップの無地の本将棋セット(40枚)¥1,300-と摩訶大大将棋用200枚セット¥8,000-(金銀サイズ45枚・王将サイズ155枚)を使用しました。私は大・天竺・大大・摩訶の4種類を作成しましたので本将棋セットは20組・摩訶大大セット1組を使用しました。中将棋のみでしたら、本将棋セット3組で足りるはずですが、駒のサイズが不揃いになると思いますので、4~6組必要と思われます。また、歩のサイズが大量に余ってしまうのが欠点です。事実私の手元に歩のサイズの駒が大量に余っています。無地駒をばら売りしてくれる所を発見できなかったのが、残念です。
2、転写シートは、株式会社A-ONE(エーワン)のインクジェット用A4サイズを使用しました。2枚入りで約1,000-です。CADを使用して、文字サイズを駒の大きさに調整し隙間無く文字を印刷したので、大・天竺・大大・摩訶の4種類でも、5冊(10枚)で足りました。中将棋では、1冊(2枚)あれば足りると思います。印刷してから貼り付けるまでやや手間がかかりますが、シール自体が極めて薄いため、盤の上で滑らせても今のところ剥がれてこないです。よって材料費は、本将棋セットを6組使用して約¥16,300-です。
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私は3Dプリンターを利用して、プラスチック駒を作ることを検討しています。愛知県公設試の担当者と話をしてみたところ、中将棋駒だけなら1000-2000円でできると言うことでした。ただ、プラスチックの種類によって値段が異なるほか、手触りがざらざらしてしまうことがあるようです。また、文字部分を黒及び赤で作るとなると、もう少しかかりそうです。表裏に文字部分の掘り込みを入れただけなら1000円程度と言うことです。一度、3D-CADで計測データを取ってしまえば量産可能ですので、時間ができたらやってみようと思っております。プラスチックの種類等に詳しい方がおられましたら、アドバイスをください。

写真のご紹介方法について <ブログ管理者>
この写真には摩訶大大将棋が一組写っていますが、実はこれでも写真全体の三分の一です。
実はこの右隣りに天竺大将棋、大大将棋が並んでいます。
あまり縮小してしまっては、大きさが伝わらないのと、他にも何枚も貴重な写真をご提供していただいていますので、ブログでご紹介するか、それとも中将棋連盟HP本体で紹介という形にするか検討中です。
しばらくお待ちください。
【追記】その後、適切なアドバイスをいただき、画像をクリックして拡大という形で、ご紹介させていただくようにいたしました。何枚もご提供いただいているので、少しずつ追加の予定です。

摩訶大大将棋盤、「クリックで拡大」

摩訶大大将棋 「クリックで拡大」

天竺大将棋盤 「クリックで拡大」

天竺大将棋 「クリックで拡大」

駒 4種類 (クリックで拡大)