会長雑感(2013,01) 「駒名に使われている字について」
明けましておめでとうございます。本年も、日本中将棋連盟をご支援いただき
たく、よろしくお願い申し上げます。
中将棋をはじめとする大型将棋の駒の名前を見てみますと、いくつか気が付く
ことがあります。例えば、動物の名前は多く使われていますが、植物名は見当た
りません。桂馬の桂は「カツラ」という樹木名ですが、ここでは、「馬」という
動物名を修飾していると考えるべきでしょう。駒は動くのが当然ですから、動物
名が多くなるのは理解できます。ただ、一部の駒の名前の出典になっていると思
われる山海経、荘子、仏教経典等に植物が出てこないわけではありません。一つ
二つ使われてもよかったのではないかと思います。
もう一つ、修飾語として、猛、酔、盲などが使われていますが、現在の用法な
ら当然使われてもよいと思われるような字が使われていません。例えば、「荒」、
「強」等が使われておらず、「盲」、「慎(実際は口へん)」が使われているの
はなぜでしょうか。「荒」は荒れ果てたという意味がもとで、荒々しい、強いと
いう用法(荒鷲等)は後世に日本で生じたものなのでしょう。「強」も何か理由
があるのかもしれませんが、強大や強弩等の用法があり、使われてもよかったの
ではないかと思えます。
何かコメントがあれば、お寄せください。
たく、よろしくお願い申し上げます。
中将棋をはじめとする大型将棋の駒の名前を見てみますと、いくつか気が付く
ことがあります。例えば、動物の名前は多く使われていますが、植物名は見当た
りません。桂馬の桂は「カツラ」という樹木名ですが、ここでは、「馬」という
動物名を修飾していると考えるべきでしょう。駒は動くのが当然ですから、動物
名が多くなるのは理解できます。ただ、一部の駒の名前の出典になっていると思
われる山海経、荘子、仏教経典等に植物が出てこないわけではありません。一つ
二つ使われてもよかったのではないかと思います。
もう一つ、修飾語として、猛、酔、盲などが使われていますが、現在の用法な
ら当然使われてもよいと思われるような字が使われていません。例えば、「荒」、
「強」等が使われておらず、「盲」、「慎(実際は口へん)」が使われているの
はなぜでしょうか。「荒」は荒れ果てたという意味がもとで、荒々しい、強いと
いう用法(荒鷲等)は後世に日本で生じたものなのでしょう。「強」も何か理由
があるのかもしれませんが、強大や強弩等の用法があり、使われてもよかったの
ではないかと思えます。
何かコメントがあれば、お寄せください。
スポンサーサイト